お役立ちコラム — 知らないと損するRC造住宅のノウハウ
こだわりをカタチにするために ~ガレージハウスを建てる際のポイント~
住宅を建てる際にはどんなスタイルの家が良いのか、そこで生活はどう変わり、仕事や趣味はさらに豊かなものにできるのかしらと悩むものです。
最近では、価値観の多様化から住居に自身の趣味やこだわりの要素を取入れたいと望む人は多く、その解決案として最たるものがガレージハウスです。
ガレージハウスは、ガーデニングや陶芸や絵画のアトリエ、日曜大工の場所、アウトドア関連のメンテナンス場所など様々な活用がされますが、特に人気を博しているのはやはり駐車場としての機能です。駐車だけではなくちょっとした修理などに対応できるスペースを設けたり、防犯対策や車の耐久性を考慮しシャッターを設置したり、あるいはショールームの様な陳列鑑賞を楽しみ至福の時を過ごしている方も多いはずです。言わば、ガレージとの距離感が住まう人のライフスタイル豊かにするのです。
実際、快適なガレージハウスを建てる際にはどんなポイントがあるのでしょうか?
プランニング
ガレージハウスを家の中のどこに定めるのか、これが重要事項です。リビングからガレージを直接眺めるのか、あるいは中庭などを介しやんわりとした距離感で接したいのか、または狭小地などではリビングの多くは2階にあります。階を違えても眺める事ができるプランニングもライフスタイルと合わせて検討する必要があります。
設備のプランニング
車から出る排気ガスを部屋から効率よく排出するためには排気ルートを検討する必要があります。換気扇や吸気口の位置など、あるいは有効な窓が作れるのかなど常に新鮮な空気が流れる様なプランニングを心掛けたいです。
遮音・防音
室内でのエンジン音は必ず遮音対策しなければなりません。外壁には遮音板や断熱材、天井には吸音板と断熱材、床には制震遮音材など音だけでなく振動にも考慮した素材で仕上げるのが効果的です。また室内から眺めるためにガレージとの境界をガラス張りにするのであればペアガラスや2重サッシを採用するのがおすすめです。
近隣への配慮
近隣の方への遮音の気遣いはもちろんのことですが、近隣住居の玄関位置や人々の動線が重ならないよう安全性を考慮する必要があります。ガレージからの出入りの際は車からの死角が多く特段の配慮が求められます。
設備品の選定
電動シャッターは透過性のものであると室内に明るさが保たれ快適なガレージとなります。またシャッターとは別の出入り口を設けるとちょっとした移動の際にシャッターの開閉が避けることができます。もし、ガレージ内でメンテナンスや洗車をするならば水栓を設け、日常的に長時間滞在が予想されるのであれば冷暖房の設備も持ち合わせていた方が良いでしょう。また、将来的にハイブリット車や電気自動車に乗り換える事があるのであれば車種の変化に対応できるように冷暖房とは別に200Vのコンセントを設置しておくと良いでしょう。室内照明はセンサー付きを備えることで、車庫入れの時のサポートになります。
ガレージハウスはまるで上等な部屋一つを設えるくらいの手間とコストがかかります。検討の時間を重ねこだわりのガレージで過ごす時間は、あなたのこれからのライフスタイルをより豊かで伸びやかなものにしてくれることでしょう。